オウゴン(黄芩)
オウゴン(黄芩)は、シソ科のコガネハナの根を乾燥したものです。青い花を咲かせr草木染の染料としても知られています。
漢方的には、消炎・解熱などの効果があるとされており、熱による炎症や目の充血、胃のつかえ、下痢・腹痛などの症状に用いられます。
オンジ(遠志)
オンジ(遠志)は、ヒメハギ科のイトヒメハギの根を乾燥したものです。初夏に紫色の子花をつけます。
漢方的には、性質として寒/苦・温をもつため、強壮、鎮静・去痰などのさまざまな効果があるとされており、精神の安定や動悸、不眠・多痰・咳嗽などに用いられています。
オウバク(黄柏)
オウバク(黄柏)は、ミカン科のキハダ、シナキハダの樹皮を乾燥したものです。
漢方的には消炎、健胃、解毒、利胆などの効能があり、下痢や腹痛、黄疸などに用いられます。また外用薬として捻挫や打撲傷、切り傷、リウマチなどにも用いられる場合があります。
オウヒ(桜皮)
オウヒ(桜皮)は、バラ科のヤマザクラなどサクラ類の樹皮を乾燥したものです。
漢方的には排膿、解毒などの効能があり、湿疹や蕁麻疹などに用いられています。他にも鎮咳作用や収斂作用ももつとされており、咳や喉の痛みなもにも使われる場合があります。
オウギ(黄耆)
オウギ(黄耆)は、マメ科のキバナオウギやナイモウオウギの根を乾燥させたものです。夏になると黄色い可憐な花を咲かせます。
漢方的には、主として元気や栄養をつける滋養強壮の効果があるとされており、黄耆の”耆”は”長”という意味を持ち、体力を補うための補薬の長であるという意味合いから名付けられたと言われています。他にも利尿作用や止汗作用、血液降下などの作用もあるとされています。
オウレン(黄連)
オウレン(黄連)は、キンポウゲ科のオウレン(およびその他同族植物)の根茎を乾燥したものです。
漢方的には、オウレンは大苦大寒で寒で熱を清め苦で湿を燥するという考えのもと消炎・健胃・鎮静などの効果があるとされており、食欲不振・腹痛・下痢・不眠・鼻血などに用いられています。
オウフルギョウ(王不留行)
オウフルギョウは、ナデシコ科のドウカンソウの種子または、クワ科のオオイタビの果皮を乾燥させたものです。
オウフルギョウは飲み傷薬といわれており、昔は刀傷などの治療に用いられていました。また粉にしたものを直接傷口にふりかけても傷の治りが早まると言われています。
オトギリソウ(弟切草)
オトギリソウは、オトギリソウ科のオトギリソウの全草を乾燥したものです。
オトギリソウ茶など、お茶としても有名で、健康維持に飲まれています。また傷薬、血止め薬としても使われます。別名、小連翹とも呼ばれています。
オリーブ葉
オリーブ葉は、モクセイ科の常緑高木、オリーブの葉を乾燥させたものです。
オリーブオイルやベビーオイルなど、日常的にもよく使われているので、日本でも馴染み深いハーブの一つです。