ジオウ(地黄)

ジオウ(地黄)は、ゴマノハグサ科の多年草、アカヤジオウの根茎で、生のままのものを”鮮地黄”そのまま乾燥したものを”乾地黄”蒸してから乾燥したものを”熟地黄”といいます。
漢方的には寒、甘の性質を持ち、血中の熱を冷ましたり血を補う作用があるとされ、全ての血虚証の症状に用いられています。


シオン(紫苑)

シオン(紫苑)は、キク科のシオンの根を乾燥したものです。
漢方的には苦、辛、微温の性質を持ち、温性で潤性の止咳化痰の重要薬とされており、咳や痰、喘息や、利水作用もあるため排尿困難などでも用いられています。


ジコッピ(地骨皮)

ジコッピ(地骨皮)は、ナス科のクコまたはナガバクコの根皮を乾燥したものです。この果実はクコシとして使われています。
漢方的には寒、甘、苦の性質を持ち、虚熱を冷ます効果があるとされており、肺熱による咳や喘息や、血熱などの出血(鼻血、歯肉出血、吐血など)の際に用いられています。


シコン(紫根)

シコン(紫根)は、ムラサキ科の多年草、ムラサキの根を乾燥したものです。日本三大色素の一つで古代より染料として使われていました。
漢方的には甘、寒などの性質を持ち、皮膚疾患に多用される解毒薬で、痔や火傷、凍傷や湿疹などに用いられています。


シソシ(紫蘇子)

シソシ(紫蘇子)は、シソ科のシソの果実を乾燥したものです。
漢方的には温、辛などの性質を持ち、肺の気を降ろし痰を散じる働きや大腸を潤し便を促す働きがあり、痰を伴う咳や喘息、便秘の際に用いられています。


シテイ(柿蒂)

シテイ(柿蒂)は、カキノキ科のカキの熟した果実のヘタを乾燥したものです。
漢方的には苦、澁、平の性質を持ち、上流した胃の気をおろす効果があるとされており、吃逆(しゃっくり)や嘔吐、咳などに用いられています。


シャジン(沙参)

シャジン(沙参)は、キキョウ科のツリガネニンジンの根を乾燥したものです。
漢方的には苦、微寒などの性質を持ち、肺や胃に入り陰を養い肺を清める作用があるとされ、肺熱による咳などに利用されています。


ジャショウシ(蛇床子)

ジャショウシ(蛇床子)は、セリ科の多年草、オカゼリの果実を乾燥したものです。
漢方的には苦、温の性質を持ち、寄生虫を滅殺して痒みを止める作用や胃腸を強くする作用、湿を乾燥させるなどの働きを持ち、湿疹や痒み、寒さによる腰痛や冷えなどに用いられています。


シャクヤク(芍薬)

シャクヤク(芍薬)は、ボタン科多年草、シャクヤクの根を乾燥したものです。紅や白色などのボタンに似た花を咲かせます。
漢方的には寒、苦、酸などの性質を持ち、筋肉の痙攣を和らげたり、血管の働きを順調にする働きがあるとされ、生理不順や月経異常、更年期障害、急な筋肉の痙攣やこむら返り、冷え性にも用いられています。


シャゼンシ(車前子)

シャゼンシ(車前子)は、オオバコ科の多年草、オオバコの種子を乾燥したものです。
漢方的には甘、淡、寒の性質を持ち、寒性で優れた利水作用を有し、熱を尿から排泄して除く効果があるとされており、排尿困難や膀胱炎に用いられる他、肺熱による咳や痰の際にも用いられています。


ジュウヤク(十薬)

ジュウヤク(十薬)は、ドクダミ科の落葉多年草、ドクダミの全草を乾燥したものです。
漢方的には辛、寒などの性質を持ち、利水、消腫、清熱の効果があるとされており、肺炎や気管支炎、膀胱炎や痔などに用いられています。


シュクシャ(縮砂)

シュクシャ(縮砂)は、ショウガ科の多年草、シュクシャの成熟果実の果皮を除き、種子を乾燥したものです。
漢方的には辛、温などの性質を持ち、体を温めて胃腸を整える作用があるため、消化不良や悪心嘔吐、お腹の張りによる腹痛や慢性の下痢などに用いられています。


ショウキョウ(生姜)

ショウキョウ(生姜)は、ショウガ科のショウガの根茎で生のものを言います。蒸して乾燥したものを乾姜といいます。
漢方的には温、辛などの性質を持ち体を温め新陳代謝を高める働きをもち、健胃、止嘔の効果があるとされており、嘔吐や食欲不振の際などに用いられています。


ショウバク(小麦)

ショウバク(小麦)は、イネ科コムギの種子を乾燥したものです。
漢方的には安神、止汗、止渇などの効果があるとされており、ヒステリーや糖尿病、下痢などに用いられています。


ショウマ(升麻)

ショウマ(升麻)は、キンポウゲ科の多年草、サラシノショウマなどの根茎を乾燥したものです。
漢方的には甘、辛、微寒の性質を持ち、解表や清熱などの効果があるとされており、麻疹の初期などに用いて発汗とともに毒素を排泄させたり、歯痛や口内炎などにも用いられています。


シンイ(辛夷)

シンイ(辛夷)は、モクレン科の落葉性高木、コブシやタムシバなどのツボミを乾燥したものです。
漢方的には辛、温などの性質を持ち、鼻淵治療の重要薬で鼻の通りを良くする働きを持ち、蓄膿症や鼻炎、頭痛などに用いられています。


シャ虫

シャ虫は、ゴキブリ科のシナゴキブリ、マダラゴキブリ科のサツマゴキブリの雌の成虫を乾燥したものです。
漢方的には鹹、寒などの性質を持ち、駆瘀血作用があるとされ強力な破血薬として重症の瘀血症状に用いられる他、続筋接骨作用もあるとされ骨折や外傷などの腫脹疼痛の際などにも用いられています。


ジリュウ(地竜)

ジリュウは、ミミズの体内の内容物取り除いて、乾燥させたものです。
解熱作用があり熱さましとしてよく用いられるほか、頻尿や痔などに使われていた記録も残っているそうです。現在も一般薬の中に配合されているものもあります。


白キクラゲ

白キクラゲは、シロキクラゲ科シロキクラゲ属のキノコです。肺を潤し、髪や肌にツヤや潤いを与えます。主な成分は、食物繊維やビタミンDが摂取できます。カルシウム、鉄などのミネラル類も含まれます。


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